【?】ウイルスと人間 

初めましての方ははじめまして、rageです。

今回は流行病についてのお話です。

今年3月に新型コロナウイルスという感染症があるクルーズ船を起点に日本へ拡散されて、はや5ヶ月。

気付けば多くの有名人の感染が報道されるようになってしまいました。有名人以外にも一般人の方々を含めて、首都や大阪での感染者は今月から毎日のように100人を軽く超えています。地方でもほぼ毎日感染者が発生している状況です。

ちなみにこれは8月時点での話であり、5、6月の時点では私の住む福島県は感染者を 0人まで押さえ込み、大阪や京都、東京での感染者は一桁と、極めて少なかったのです。ちなみに記事を書く昨晩のニュースでは東京の感染者は200人超でした。

 

何故ここまで感染が広まってしまったのか、まずは5〜7月までの感染防止対策などについて説明していきます。

5月ごろ、都内での感染者は100人を超え、安倍総理大臣は緊急事態宣言を発令、都内含む全国でのサービス業などへ営業の自粛を指示しました。これにより6月頭頃には感染者は大幅に減り、地方での感染者は日に1人いるかいないか、都内での感染者は一桁台に収まりました。代償として、営業自粛によるサービス業を営む大手企業の収入は激減、老舗料理店などが閉店するか規模の縮小を余儀なくされ、倒産も相次ぎました。6月中頃、国会では新型コロナウイルスによる経済的影響を鑑みて、「Go toキャンペーン」なるものが発案され、7月頭にこれが実施されたわけですが、私はこれが感染者増大の鍵となったと考えています。このキャンペーンは簡単に説明すると「旅行会社、飲食店を利用する方の負担を軽減する」というもので、多くの方々にさまざまなサービス業を利用してもらおうという国の目論見がありました。7月中旬には影を潜めていたウイルスが一気に感染拡大、キャンペーンや自粛を解除した影響により、全国各地で感染者が激増し、今に至るわけです。

3月から4月末まで何をしていたかというと、国は保菌者が乗ったクルーズ船を一月丸々感染者ごと隔離し、感染者とそうでない人を分けて、感染していない人のみ自宅への帰宅を許可しました。後から問題になったのは、自覚症状が出るまでに2週間はかかる事、帰宅時に電車やバスの交通機関の利用を許されたところです。キャリアが陰性であったとしてもキャリアであることに変わりは無く、民間人と隔離をするわけでも無く、帰宅をさせるのは感染のリスクを大いに孕みます。自覚症状が無いからと易々と帰宅させてしまうのも迂闊だと思いました。

 

ちなみに、上に緊急事態宣言が発令されたと書きましたが、その日私がみた渋谷のライブカメラには、マスクも付けずくっついて移動する大人数の男性、仲良く手を繋いで何処かへ向かうカップルなどが見受けられました。国は何故か外出自粛を呼びかけるばかりで、各国にあるような禁止命令を発令しませんでした。新型コロナウイルスによる死者が週に何人も発生しているのに、です。

 

私から見れば国も市民も大概です。安倍首相の妻が自粛命令の出ている最中花見をしていたり、自粛に痺れを切らして大勢で遊びに行く都民や市民、非常に低俗な方々だと思いました。

一国の首相ともあろう方の妻が国の命令を易々と破り、それを見た国民が国への怒りを爆発させ、指示に逆らい外出を控えるどころか活発になってしまい、結果的にウイルスの感染を止められなかったのです。

クルーズ船の時点では新型コロナウイルスの正体は掴めず、どのような症状かなどが全くわからない、まさに未知のウイルスでした。蓋を開けてみれば、ウイルスが各地で耐性を持ち始め、自らの構造を変えるという特異な性質を持っていることがわかりました。本当なら国外かどこかに隔離して、未知のウイルスについて調べ尽くすべきでした。帰宅を許すなどもってのほかなのです。

 

私が思うに、国民も国も危機感が足りていません。

親とも話しましたが、「自分はかからない」と思っている人があまりにも多いのです。今の若者は他人への執着が全く無いため、CMなどで「家族の命を守るため外出を控えましょう」と言った内容のものが流れてもなんの気無しに外出します。今の人間における他人とは所詮その程度のものなのです。

 

最後に一言。私はこの日本に生まれ良かったと感じたのは、日本が思いやりの心を持っている人が多い事がわかった時ですが、今は絶望しています。

身勝手で他人の命を顧みず、人を思いやれないような人はどうぞ勝手にウイルスに罹って下さい。

自分の身を自分で守れないような人間が、やすやすと日本人を名乗らないでください。

極めて不快です。